食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EFSAの食用香料安全性評価 更新

EFSA’s evaluation of the safety of food flavouring substances- an update
31/01/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178682984927.htm
EFSAのAFCパネルは現在EUで使用されている香料物質の系統的安全性評価を行っている。この評価計画はCouncil Regulation (EC) N° 2232/96によるものである。
香料は食品に味や香りをつけるために用いられる。食品製造業者は多様な食品に長い間香料を使用してきた。市販されている食品に使用されている可能性のある物質として通知されているのは約2800物質である。EFSAはこれらを評価のために48に分類した。登録されている物質以外にも天然に多くの物質が動物や野菜製品に存在するであろう。
香料が安全に使用されるためにEFSAの科学者は各物質のヒトでの摂取量や吸収・代謝・毒性を調べている。こうした評価を行っている中、EFSAは不足しているデータがある場合を見つけている。EFSAは追加のデータを求めている。必要なデータの種類は多様であるが香料安全性評価には必須のものである。
最近一つの物質、2-メチル-1,3-ブタジエン (イソプレン)に安全性に疑問があるというデータがあった(遺伝毒性がありかつ実験動物で発がん性がある)ので、EFSAはイソプレンについてはさらなる評価を行わないことにした。
EFSAは適切なデータがある登録物質については2008年4月までに評価を完了する予定である。