食品安全情報blog過去記事

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ECからの要請による3-MCPDエステルに関するCONTAMパネルの声明

Statement of the Scientific Panel on Contaminants in the Food chain (CONTAM) on a request from the European Commission related to 3-MCPD esters
31/03/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178696990062.htm
最近ドイツでマーガリンやフライ用油・ヌガースプレッドや乳児用ミルクなどの食用精製油脂から高濃度の3-モノ-クロロプロパン-1,2-ジオール (3-MCPD)が検出された件についてCONTAMパネルは意見を求められた。加水分解植物蛋白質と醤油の3-MCPDの最大規制値はEUでは0.02 mg/kgに設定されているがコーデックスでは液状調味料について0.4 mg/kgを提案している。
CONTAMパネルは最近BfRが3-MCPDエステルについて発表した意見や最新文献についても考慮するよう要請された。CONTAMパネルは3-MCPDエステルに関する毒性学的データはないがドイツBfRは3-MCPDエステルから100% 3-MCPDが放出されると仮定してリスク評価を行っていることを注記した。
CONTAMパネルは反論する根拠がないためこのBfRの仮定に同意する。しかしながらin vivoでのエステルからの放出場所や時間経過に関するさらなる速度論的研究を歓迎する。