食品安全情報blog過去記事

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2008年4月10日の会合の議題

Board meeting agenda: 10 April 2008
Thursday 3 April 2008
http://www.food.gov.uk/aboutus/ourboard/boardmeetings/boardmeetings2008/board080410/boardagenda080410
食品添加物と多動について
Food Additives and Hyperactivity
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/board/fsa080404a.pdf
先のEFSAの評価結果と、FSAの助言に対する消費者の反応調査結果を掲載している。
消費者はFSAが最初に出した助言について「多動」の意味を誤解し、短期にちょっと騒いだだけでも「多動」にあてはまると解釈した。多動の子ども向けの助言としては修正が必要である。また子どもが多動かどうかを判断するのは保護者の負担が大きく、多動の子どもを抱えた家族は著しい苦痛を抱えていることからEFSAの判断より意味が大きいと判断している。例として鉛を挙げている。
既に業界が使用を中止していることなどから研究に使用された6つの色素については任意での使用の段階的廃止、という選択肢が最も好ましいと考えている。
安息香酸については天然にも含まれ安全上必要なものであることから、色素とは違って廃止は提案しない。


低濃度域での鉛のIQ低下作用は、普通の子どもにとってはほとんど意味がない影響しかないが、集団の全体が僅かに下の方向に移動するということは、社会的に援助が必要なレベルの知能の低い集団の人数を増やすことになるという主張。疑問なのはIQについては高ければ高いほど良いという前提でいい?のかもしれないが、多動スコアは低ければ低いほどいいのか?ということなど。