食品安全情報blog過去記事

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合成色素の子どもの行動への影響

Effects of artificial colours on children's behaviour
Updated 11 April 2008
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2008/effectsofartificialc3893.cfm
合成色素の子どもの行動への影響の可能性に関する研究が2007年9月6日に発表され、英国の専門家が評価した。FSANZはこの研究については承知しており、他の世界中の食品機関同様に検討してきた。EFSAは専門家委員会を招集して評価を行い、この研究は根拠としては限られたもので現行の使用規制を変更するには十分ではないと結論した。
英国の研究で使用された食用色素はオーストラリアでは安全であると認可されている。また2006年のFSANZの研究で、オーストラリアの食品に使用されているこれらの色素の量は英国の研究で使用された量より少ないことも知っている。
さらに我々はオーストラリアの子どもたちのこれらの色素の摂取量推定を行っている。2007年の2-16才の子どもについての全国調査の結果が出たら、これらの色素のリスク評価に利用されるだろう。
FSANZは一部の人々に食品や食品添加物への有害反応が出ることがあることは承知している。こうした反応はアレルギーと同じではないが、皮膚が赤くなったり腫れたり、腸管の不快症状や子どもの行動変化や頭痛などがある。
色素を含む添加物は食品基準で認められない限り食品には使用できない。食品や飲料中の合成色素は表示に名称か番号で記載されている。
保護者は子どもの食事にこの研究で使用された色素が含まれているかどうかを知るのにこうした情報を利用できる。しかし単純にこれらの添加物を排除したら症状が無くなると考えるべきではない。もしあなたやあなたの子どもたちに食品への不耐があるなら、医師や信頼できる栄養士に相談することを薦める。
FSANZは最近特定の食品添加物を避けたい人たちのために必要な情報を提供するガイドブックを発行した。この本“Choosing the Right Stuff - the official shoppers’ guide to food additives and labels, kilojoules and fat content” は書店で販売されている。食品添加物のリストもFSANZウェブサイトに掲載されている。
http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/publications/choosingtherightstuff/index.cfm