食品安全情報blog過去記事

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肉製品への硝酸塩の添加について

Addition of nitrites in meat products
10/04/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178699923762.htm
ある種の肉製品への亜硝酸塩の添加は、特にある種の病原性微生物の増殖阻害により重要な保存効果がある。しかしながら肉類への亜硝酸塩の添加は発がん性のあるニトロソアミン類を生じる可能性がある。指令2006/52/ECでは肉製品や滅菌製品へ添加できる亜硝酸塩の最大量やある種の伝統的肉製品の残留濃度を設定している。この規制は先のSCFとEFSAの2003年に発表された意見をうけたものである。
2008年2月に欧州委員会は、デンマークEU規制より厳しい国の亜硝酸塩規制を維持したいという申請を行ったため、EFSAに先の科学的意見は有効であるかどうか諮問した。欧州委員会はEFSAに迅速な回答を求めたため、2008年3月に回答した。
回答文書
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/DocumentSet/nitrites_efsa_reply.pdf
EU指令では添加する亜硝酸塩を最大100-150 mg/kgとしているがデンマークは 60 mg/kgとしている。微生物学的見地から、ボツリヌス菌の増殖阻害には50-100 mg/kgが必要であることなどを指摘し、デンマークの情報は特に新しいものではなく、結論としては先の意見は今でも有効としている。