食品安全情報blog過去記事

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飼料添加物として認可されているデコキネートの非標的飼料への交差汚染−CONTAMパネルの意見

Cross-contamination of non-target feedingstuffs by decoquinate authorised for use as a feed additive [1] - Scientific opinion of the Panel on Contaminants in the Food Chain
21/04/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1178701241928.htm
デコキネートナトリウムは標的動物に最終飼料中20-40 mg/kgの濃度で休薬期間3日の条件で認可されているキノリンコクシジウム抑制剤である。配合飼料作成の際の交差汚染により標的動物以外の動物が暴露される可能性がある。
実験動物での毒性試験により最も感受性の高い動物はイヌで12週間経口投与毒性試験によるNOAELは15 mg/kgである。ブタや反芻動物、ウマ、ウサギでの限られた耐性試験に基づき、非標的動物が40 mg/kgの濃度のニワトリ用飼料を偶々食べたことによる健康リスクはない。また最大量を含む飼料の10%の交差汚染飼料からの摂取量はNOELを十分下回り、非標的動物への有害影響はおこりそうにない。また消費者への暴露量もADIを超えることはなく、理論的10%の交差汚染によるリスクはない。