Chem-Phobia: A Phony Plastics Threat (from the New York Post)
Elizabeth M. Whelan, Sc.D., M.P.H.
April 28, 2008
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1696/healthissue_detail.asp
この春化学物質恐怖症は満開である、がんや不妊、性的発育不全などの恐ろしいニュースの見出しが溢れ、プラスチックのボトルやゴムのあひるのおもちゃが店頭から消えた。
しかしそのリスクは現実ではない−恐ろしい「ニュース」は研究方法や間違った報道により作られた人工物である。そんなやりかたが広く採用されたら天然物も含めた世界中の物質の約半分が禁止されてしまうだろう。
恐怖は我々の注意を引き、ほとんどのレポーターや編集者は科学の妥当性については無視する。メディアは何十年も同じようなことを騒ぎ立ててきた。同じように無知な政治家と一緒になって、そうした過ちの結果サイクラミン酸(1969)を、赤色二号(1976)を、リンゴのAlar(1989)を使用禁止にしてきた。
Wal-martやCVSなどの販売店がBPA含有製品を販売しないことにしたため、ナルゲンは今月ボトルを作るのにBPAを使うのをやめるつもりだと発表した。
今年初めカリフォルニアは「子どもたちの健康をまもるため」ゴムのアヒルのようなフタル酸を含むおもちゃを禁止にした。同様の国の規制は保留中である。
これらは空騒ぎである。BPAもフタル酸も何十年も普通に使われてきた。いずれも十分調査されFDAの科学者やCPSC(消費者団体)の報告でハザードはないとされている。我々の体内に検出されているのはほんのわずかだ。
中略
リスクが誇大宣伝されて科学が歪められているときには多くの科学者は黙っている。リポーターは望んだとおりの恐ろしい発言をしない専門家は呼ばないし、一方FDAやCPSCの労働者は政治的主人からのバックラッシュを心配しなければならない。ヒステリーと闘うのは経済的に合理的ではないため企業は安全な製品を捨てて屈服する。製品の回収と新しい製品の開発はより高価で安全性が改善したとは言えない製品を作り出す。こうしたことがおこるたびに役に立つ製品や技術が消え失せる。
こうしたことは私にある風刺画を思い出させる−裸の男が空っぽのクローゼットを見つめて叫ぶ「なんてこった――全てのものを使用禁止にしてしまった」。