食品安全情報blog過去記事

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ビスフェノール A (BPA)

Bisphenol A (BPA)
http://www.fda.gov/oc/opacom/hottopics/bpa.html
概要
2008年4月14日の週にFDAは食品医薬品行政官の依頼により全てのFDA規制担当製品中のBPAについての新しい情報や研究をレビューする機関横断BPA特別委員会を作った。このレビューの結果として、行政官に次の対応に関する助言を行うであろう。
この評価の一環として、FDAの特別委員会はNIHが2008年4月14日に発表したNTP要約案で提示された懸念についてレビューしている。さらにヘルスカナダが2008年4月に発表したリスク評価案で提示された懸念についてもレビューし、ヘルスカナダやカナダ環境大臣などと協力している。FDABPAに関する新しい文献を継続的にレビューしている。例えば最近FDAは生物学的運命に関するデータと最近終了した二つの齧歯類での多世代生殖試験についてのレビューを完了した。これらの試験では現在の暴露量でのBPAに安全上の懸念は示されていない。さらにFDAは神経及び行動への影響についてのレビューも行っている。
現在進行中の評価に基づき、我々はFDAが規制している市販のBPA含有製品は安全で、食品と接触する物質由来のBPA暴露量は乳幼児を含めて有害影響がある量より低いことを示す膨大な根拠があると信じる。しかしながら我々は新しい情報や研究については入手でき次第検討し続ける。
この見解はヨーロッパのEFSAと日本の産総研の行ったBPAのリスク評価と一致している。いずれの文書でも低用量影響の可能性について検討し、現在の暴露量では有害影響はないと結論している。
消費者へのメッセージ
現時点ではFDABPAを含む製品の使用中止を薦めない。しかしながら心配な人はポリカーボネート哺乳瓶の代替品が、ガラス哺乳瓶などいくつかあることを知るべきであろう。