食品安全情報blog過去記事

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2008年4月11日の会合の議事録

フードチェーンと動物の健康に関する常設委員会(SCFCAH)のフードチェーンの毒性学的安全性部門
SCFCAH - Toxicological Safety of Food Chain
http://ec.europa.eu/food/committees/regulatory/scfcah/toxic/summary11042008_en.pdf
9B.水牛モッツァレラチーズダイオキシン汚染事故についてイタリアからの報告2008年3月末にカンパーニア地方産の水牛モッツァレラチーズからEUの最大許容量を上回るダイオキシンダイオキシン様PCBが検出された。汚染源はナポリ地方の不法廃棄と関連があるとされたが調査中で正確な汚染源は不明である。汚染源が不明であるため汚染事故と関連する農場が特定できず、カンパーニア地方の水牛農場のミルクについてダイオキシンダイオキシン様PCBの検査が行われている。イタリアの検査計画と検査結果が報告され、検査の結果はほとんどの検体で問題はなかった。結果が良好だった486の農場についてはEU規制に合致しているため製品が出荷できる。
不適とされた検体のダイオキシン濃度は主に3-6 pg/g脂肪で、最大濃度は 9.47 pg/g脂肪だった。ダイオキシン様PCBについては主に6-8 pg/g脂肪で、最大濃度は13.22 pg/g脂肪だった。2008年4月末までにカンパーニア地方の全ての水牛農場のミルクが検査されるであろう。汚染のない農場からの水牛ミルクとその加工品は制限なしに販売できる。汚染がある農場の製品は制限される。
SCFCAHはこの事故の管理のための対応に問題はないとしている。