食品安全情報blog過去記事

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妊娠中の携帯電話の恐怖は「決定的ではない」

Behind the headlines
Mobile pregnancy scare 'inconclusive'
Monday May 19 2008
http://www.nhs.uk/news/2008/05May/Pages/Mobilepregnancyscareinconclusive.aspx
妊娠中に携帯電話を使っていた母親の子どもは行動上の問題が多いという「ショッキングな」研究についてDaily Mailが報道した。1日に2-3回使っただけで子どもの多動や情動上の問題がおこるリスクが高くなると伝えている。さらに子どもが7才以下の年齢から携帯電話を使い始めると問題が起こりやすいとも付け加えている。この話はデンマークで行われた横断研究によるもので、従って因果関係は証明できない。研究者らは、測定されていない因子が関与する可能性があるのでこの結果の解釈には注意が必要だと述べている。最も多く携帯電話を使うのは社会経済的地位の低い、喫煙している、母親自身に精神的問題のある人たちであった。さらに携帯電話を使う頻度の高い母親は子どもへの注意が欠けている。この研究を根拠にThe Independentが「警告:妊娠中に携帯電話を使うと子どもに悪影響がある」などと報道しているが、それは一般向けに送るには強すぎるメッセージである。

(社会経済的地位の低い集団のほうが携帯電話を頻繁に使うっていうのはどうしてなんだろう。携帯があるから依存するのではなく、メンタルに問題があるから携帯に依存する、ような気がするけど、携帯を取り上げても解決しないような)