食品安全情報blog過去記事

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アルコールと関節炎

Behind the headlines
Alcohol and arthritis
June 5 2008
http://www.nhs.uk/news/2008/06June/Pages/Alcoholandarthritis.aspx
本日Daily Mirrorがアルコールが関節炎リスクを下げると報道した。新聞はスカンジナビアの研究により定期的にお酒を飲むことで最大50%関節炎発症リスクが下がると言っている。この話は関節リウマチについて2750人以上の人々について調べた研究に基づくもので、普通の変形性関節炎についてのものではない。
研究デザインに限界があり、適量のアルコールによる保護作用メカニズムが不明であるなど、治療や予防目的でアルコールを飲むことを勧めるには早すぎる。このような結果が飲酒を薦めるように解釈されることは危険である。アルコールの飲み過ぎによる危険はよく知られており、こうした確実なリスクの方が関節リウマチリスクを下げるかもしれないという不確実なベネフィットを 上回るであろう。