食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

遺伝子組換え小麦の野外試験に対する破壊活動

13.06.2008
Destruction action in the field test with genetically changed wheat
http://www.blw.admin.ch/dokumentation/00016/00261/index.html?lang=de&msg-id=19314
2008年6月13日に安全対策が施されていたにも関わらず破壊活動が行われた。約35人の覆面集団が7:30に野外試験の行われていた場所に押し入って破壊活動を行った。警報で駆けつけた警察は犯人を捕まえられなかった。
現時点では被害状況は正確にはわからない。この研究は国の研究計画の一環として遺伝子組換え植物のリスクを検討するためのもので、破壊活動により研究計画は損なわれた。チューリッヒ大学とARTはこの破壊活動に対して法的措置を検討している。


研究計画はチューリッヒ大学の環境科学研究所から
http://www.unizh.ch/uwinst/index.php?site=research/projects/gm
NRP 59がそれ


スイス科学財団Swiss National Science Foundationもプレスリリースを行っている
スイス科学財団が破壊活動を非難
Swiss National Science Foundation condemns the act of destruction
13 June 2008
http://www.nrp59.ch/e_index.cfm?Command=Details&ID=52
野外試験に対する破壊活動を非難。この野外試験は「遺伝子組換え植物の意図的放出のリスクと利益」に関する国家研究計画の一環で、スイス連邦会議の命令でスイス科学財団が行っていたものである。またスイス連邦環境事務所(FOEN)が認可したものである。この研究は遺伝子組換え小麦のその他の植物や土壌生物、昆虫などとの相互作用をより良く理解することを目的とし、その結果は遺伝子組換え植物がスイスで認可されるべきかどうかの政策決定の基礎として用いられるはずのものである。従って遺伝子組換えに批判的な人々のことも考慮している。破壊活動は誰にとっても無益である。