食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

診断がつかない死亡、ヒト セネガル(第2報):鉛中毒

Undiagnosed deaths, human - Senegal (02): lead intoxication
23-JUN-2008
http://www.promedmail.org/pls/otn/f?p=2400:1001:3351516286510417::NO::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_PUB_MAIL_ID:1000,72906
WHOの発表より
セネガルの首都ダカールのThiaroye sur Mer子どもたちの原因不明の集団死亡の調査を行っていた当局はこの地域が鉛バッテリーの非公式リサイクルにより鉛に汚染されていることを発見した。死んだ子どものきょうだいや母親の血中鉛濃度は1000 microg/L以上と非常に高かった。子どもにおいては100microg/L以上で神経発達不全となり、700 microg/Lを超えると緊急対応が必要になる。
セネガルからの公式要請を受けてWHOは臨床毒性学者や環境健康専門家や分析化学者などからなる国際チームを配備した。このチームがNGagne Diawで臨床検査や環境調査を行った。臨床検査の結果当初の集団のほか鉛リサイクルに関係していない成人や子どもたちの血中鉛濃度が高かった。多くの子どもたちには神経障害の症状が出ていた。環境調査の結果、人々の家の内外で極めて高い濃度の鉛が検出された。約950人の住人が鉛を含むダストの吸入により継続的に鉛に
暴露されている。
WHOはセネガル当局に対し緊急対応の助言を行った。

WHOのサイトは以下
Lead intoxication in Senegal
http://www.who.int/csr/don/2008_06_23/en/index.html

第1報は2008年3月8日
この時約20人の3-5才の小さい子どもたちがけいれんや下痢、嘔吐で死亡していると報じられている。
http://www.promedmail.org/pls/otn/f?p=2400:1001:3351516286510417::::F2400_P1001_BACK_PAGE,F2400_P1001_ARCHIVE_NUMBER,F2400_P1001_USE_ARCHIVE:1001,20080308.0952,Y
貧しい人たちがごみの中から鉛バッテリーを集めて売っていたようだ。