食品安全情報blog過去記事

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食品サプリメントに栄養目的で添加されるビタミンB6源としてのピリドキサール5’リン酸についてのAFCパネルの意見

Opinion on Pyridoxal 5’-phosphate as a source for vitamin B6 added for nutritional purposes in food supplements - Scientific Panel on Food Additives, Flavourings, Processing Aids and Materials in Contact with Food
21/07/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902012226.htm
ビタミンB6については2000年にSCFが評価を行っている。耐容上限摂取量は成人で1日25mg、子どもについては体重差を考慮して設定している。
ビタミンB6は相互に変換可能なピリドキシンピリドキシン5’リン酸、ピリドキサール、ピリドキサール5’リン酸、ピリドキサミン、ピリドキサミン5’リン酸をまとめて指す集合名詞である。
この意見は特定のビタミンB6源としてのピリドキサール5’リン酸についてのもので、ビタミンB6摂取についてのものではない。
ビタミンB6の毒性についてはいくつかの意見で評価されている。過剰にピリドキシン塩酸の形で摂取したビタミンB6は神経傷害性があるがピリドキサール5’リン酸との関係は示されてない。
ビタミンB6源として上限摂取量が守られればピリドキサール5’リン酸には安全上の懸念はないであろう。しかしながら申請者の提案では50-90mg/日となっておりSCFの25 mg/日よりかなり多い。