食品安全情報blog過去記事

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体細胞核移植によってつくられたクローン動物とその子孫由来製品の食品安全、動物の健康と福祉及び環境影響

Food Safety, Animal Health and Welfare and Environmental Impact of Animals[1] derived from Cloning by Somatic Cell Nucleus Transfer (SCNT) and their Offspring and Products Obtained from those Animals[2]
24/07/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902019540.htm
代理母にとって妊娠の失敗が増加すること、ウシの水腫や異常分娩が増加すること、胎仔が大きくなりがちであることなどから、通常の妊娠に比べて帝王切開頻度が高くなる。SCNTではない生殖補助技術でも同様のことが観察されるが頻度は少ない。
クローン動物のかなりの部分に周産期での死産などの有害影響が見られるが、周産期を生き延びたクローンのほとんどは正常で健康である。
動物の福祉の観点からは、代理母とクローン動物の両方に有害健康影響がある。
クローン動物やその子孫由来の肉やミルクについては組成や栄養成分、新しい成分の存在する可能性、動物の健康状態、毒性やアレルギー誘発性などの点で通常交配動物と違いがあるということを示唆するデータはない。
現時点では通常交配動物と比べて追加の環境リスクがあることを示唆するデータはない。


(動物より人間の代理母の方が粗末に扱われているような気がする)