食品安全情報blog過去記事

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有害物質(Seattle Post-Intelligencerより)

Toxics (from the Seattle Post-Intelligencer)
Elizabeth M. Whelan, Sc.D., M.P.H.
July 25, 2008
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1717/healthissue_detail.asp
ワシントン大学の研究者が洗剤やエアフレッシュナーに含まれる「化学物質」が我々の健康に有害である可能性があると結論したと報じるLisa Stifflerの水曜日の記事は、アメリカ人が、大学で教える立場にある人も含めて、病気恐怖症(病気に対する異常な恐怖と定義される)に取り憑かれていることのさらなる証拠である。今や香料も有害であると主張される膨大な製品のリスト−プラスチックのボトルやゴムのアヒル、シャワーカーテン、人工芝、農薬を使って育てられた伝統的農作物、アスパルテーム、アクリルアミドなどなど−に入れられた。このリストはまるで有毒なカビのように増殖中である。
病気恐怖症は、みせかけのリスクを避けるために、我々に近代技術による安全で有用な製品を捨てさせる。一方実際に我々の身の回りにあるリスクは無視される。保護者は哺乳瓶の微量のBPAやプラスチックのおもちゃのフタル酸について心配するより、シートベルトをきちんと締めるとか自転車に乗るときはヘルメットを着用する、火災探知機をつける、適切な栄養と運動に気を配るなどの現実の脅威に対応した方がよい。



・エアフレッシュナーが有毒、というニュース
http://news.google.co.jp/nwshp?tab=wn&ncl=1230468341&hl=en&topic=m
市販の洗剤やエアフレッシュナー6種から揮発性有機化合物が100近く検出された、そのうち10物質は有害と分類されるものであり、有害大気汚染物質と分類されるアセトアルデヒドやクロロメタン、1,4ジオキサンも検出された、としている。それらが製品の表示に記載されていないと主張している。


・問題の論文
Article in Press
Fragranced consumer products and undisclosed ingredients
Environmental Impact Assessment Review
doi:10.1016/j.eiar.2008.05.002
Anne C. Steinemann(単著)

(香料成分すべて表示、は無理なんじゃないかな、特に天然系は。エッセンシャルオイルなんてどうなることやら。)