食品安全情報blog過去記事

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BfRとUBAは有機スズ化合物の消費者製品へのさらなる使用を制限することを薦める

11.08.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/216/bfr_und_uba_empfehlen_den_einsatz_von_organozinnverbindungen_in_verbraucherprodukten_weiter_zu_begrenzen.pdf
有機スズ化合物は多くの日用品に使用されている。一部の有機スズ化合物には動物実験で免疫毒性や生殖毒性が知られている。
工業的に重要な有機スズ化合物としてはモノブチルスズ(MBT)、ジブチルスズ(DB)、トリブチルスズ(TBT)、モノオクチルスズ(MOT)、ジオクチルスズ(DOT)、トリフェニルスズ(TPT)化合物がある。二置換DBTとDOT化合物はポリ塩化ビニルプラスチックの安定剤として使用されている。三置換TBTとTPT化合物はバイオサイドとして使用されている。2006年9月以降ヨーロッパでのこの目的での販売は禁止されている。TBTの船舶の塗料への使用は2003年から禁止されている。有機スズ化合物は水環境中に長く留まるため、こうした規制下でも魚などから暴露される。
さらなる有機スズ化合物の規制が必要かどうかについてBfRとUBAはグループTDIを設定することが妥当と考えて検討した。BfRの暴露評価で最悪シナリオではTDIを超過するため、PVCの安定剤としてのDOTとDBTの使用を制限することを薦める。