食品安全情報blog過去記事

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FDAはメラミン汚染に関する健康情報助言を更新

FDA updates health information advisory on Melamine contamination
20.sep.08
U.S. Food and Drug Administration
Stephanie Kwisnek
http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2008/NEW01889.html
2008年9月12日に中国から乳児用ミルクのメラミン汚染報告を受けてFDAは一般アメリカ人に対し米国で製造された乳児用ミルクにそのような汚染は確認されていないという健康情報助言を発表した。同時に米国内の中国人コミュニティーに対してアジアンマーケットなどで販売されている可能性のある中国産乳児用ミルクがリスクとなる可能性があると警告した。
FDAは乳児用ミルクを製造している業者に連絡を取りそれらの業者が中国産原料を輸入していないとの情報を得た。
同時FDAは州や地方の事務官と協力して中国産乳児用ミルクが販売されていないかどうか全国のアジアンマーケットを調査した。特に、ロサンゼルスやサンフランシスコ、シアトル、ニューヨークなど大きな中国人共同体のある地域を重点的に調査した。これまで1000軒以上の小売店を調べ、中国産乳児用ミルクはみつかっていない。
さらにFDAは消費者に対しインターネットなどで中国産乳児用ミルクを購入しないよう助言している。FDAは米国の食の安全確保のために努力を継続する。今後も地方当局と協力して相当量のミルクや乳蛋白質を含む輸入中国産製品の小売店チェックを継続する。
さらにFDAは中国産の乳や乳成分及びこれらの成分を含む製品の検査を行っている。乳成分としては粉乳や脱脂粉乳、乳清粉、乳糖粉、カゼインなどが含まれる。これらの成分が米国に輸入される際、及びアジアンマーケットで見つかった場合に検体を採取して検査を行っている。もしメラミン又はメラミン類似体が検出された場合にはFDAはそれらの製品が食品供給網に入らないように対応する。FDAは州や地方政府の他にUSDAや他の連邦当局、外国政府と密接に協力して対応している。