食品安全情報blog過去記事

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EFSAが中国産加工食品のメラミンに関するリスクの可能性を評価

EFSA assesses possible risks related to melamine in composite foods from China
25/09/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902098433.htm
欧州委員会からの緊急要請に応えて、本日声明を発表した。
ヨーロッパの成人が汚染粉乳を使用したチョコレートやビスケットを食べたとしても、最悪シナリオでも0.5 mg/kg体重のTDIを超えることはないであろう。
子どもが通常の量の汚染粉乳で作られたビスケットやミルクキャンディやチョコレートを食べる場合でもTDIは超過しない。しかしながら、最高の汚染レベルで大量を食べるという最悪シナリオの場合TDIを超過する。そのようなビスケットとチョコレートを両方食べるとTDIを3倍以上超過する。


中国産乳児用ミルクやその他の乳製品にメラミンが存在することによる公衆衛生上のリスクについてのEFSAの声明
Statement of EFSA on risks for public health due to the presences of melamine in infant milk and other milk products in China
25/09/2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902098495.htm
メラミン毒性の標的臓器は腎臓である。腎臓障害発生の時間スケールは不明である。EFSAはTDIを0.5 mg/kg体重に設定している。
EFSAは汚染のあるビスケットやお菓子による健康影響を検討するよう諮問された。入手できるデータに基づきEFSAは成人と子どもにおける汚染粉乳を含むビスケットとチョコレートの暴露シナリオを検討した。粉乳のメラミン濃度としては約2500 mg/kgを使用した。
これらのシナリオでは成人が汚染粉乳を使用したチョコレートやビスケットを食べたとしても懸念はない。通常の量の食べる子どもの場合でもTDIは超過しない。しかしながら、最高の汚染レベルで大量を食べるという最悪シナリオの場合TDIを超過する。そのようなビスケットとチョコレートを両方食べるとTDIを3倍以上超過する。しかしながらEFSAはそのような高レベル暴露がヨーロッパでおこる可能性については現在わからないと注記する。