食品安全情報blog過去記事

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WHO 紀要

Bulletin of the World Health Organization
Volume 86, Number 10, October 2008, 737-816
http://www.who.int/bulletin/volumes/86/10/08-011008/en/index.html
・Khat chewing in Yemen: turning over a new leaf
イエメンにおけるKhat(植物)を噛む習慣が広がっている。アンフェタミン類似化合物を含み薬物依存性を誘発する。男性で90%以上、女性でも50%が常用者と推定される。

・Outbreak of acute renal failure in Panama in 2006: a case-control study
2006年のパナマにおける急性腎障害アウトブレーク:症例−対照研究
小児用風邪薬に含まれていたジエチレングリコールによると考えられる腎障害患者42人と対照140人のデータの解析。
咳止めシロップを作るに用いられたグリセリンと表示された液体のジエチレングリコール含量は22.2±0.8%で、患者が使用した咳止めのジエチレングリコール含量は7.6±0.2%だった。

・ Morbid obesity in a developing country: the Chilean experience
途上国における病的肥満:チリの例
チリは過去50年間で子どもたちの栄養状態は劇的に改善し肥満が増加した。
1980年には一人あたりのカロリー摂取量が2.667 kcal per 11.159 J (21% fat)だったのが1988年には 2.844 kcal per 11.899 J (28% fat)に増加した。
2003年全国健康調査では過体重37.8%、肥満21.9%、病的肥満1.3%となっており、肥満や病的肥満は教育レベルの低い、所得の少ない層に多い。