食品安全情報blog過去記事

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妊娠女性のマグロ摂取制限について

07.11.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/208/verbrauchertipp_fuer_schwangere_und_stillende_den_verzehr_von_thunfisch_einzuschraenken.pdf
魚には重要な栄養素が含まれ、ドイツ栄養学会は週に2回は魚を食べるよう助言している。しかしながら魚には有機水銀が含まれ、捕食性の大型魚には量が多い。これらの魚のヨーロッパ基準値は1.0 mg/kg水銀である。水銀が多くない魚については0.5 mg/kg水銀の規制値である。ドイツの普通の人々の健康被害は予想されない。
メチル水銀は胎児に神経発達障害を誘発するため妊娠女性がリスクの高い集団となる。そのため妊娠女性には水銀量の多い魚を食べないように助言されている。その中にマグロが入っていた。ドイツで市販されているマグロについての調査では1.0 mg/kg水銀をはるかに下回ることが示されている。BfRはそこで現状のマグロについての制限が正当化できるかどうか検討した。
BfRは200-2008年のマグロ及びマグロ由来製品(ツナ缶を含む)のデータを評価し、1 mg/kg近くになるものもあることを見いだした。従ってBfRは妊娠女性に対して予防的措置としてマグロの摂取量を制限するようにという助言は継続する。