食品安全情報blog過去記事

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乳児期の初期ピーナッツ摂取がピーナッツアレルギー頻度の低さに関連する

Early consumption of peanuts in infancy is associated with a low prevalence of peanut allergy
George Du Toit FRCPCH et al.
The Journal of Allergy and Clinical Immunology
Volume 122, Issue 5, November 2008, Pages 984-991
(doi: 10.1016/j.jaci.2008.08.039)
英国・オーストラリア・北米では乳児期にピーナッツを避けるように推奨しているにもかかわらずピーナッツアレルギーが増加している。そこでイスラエル人と英国に住むユダヤ人の子どもたちでピーナッツアレルギーと母子のピーナッツ摂取の関連とを調査した。
英国で5171人イスラエルで5615人の学童にピーナッツアレルギーの有無について質問し、さらに英国人77人とイスラエル人99人の乳児にピーナッツ摂取と離乳について評価した。
小学生のピーナッツアレルギーの頻度は英国1.85%に対してイスラエル0.17%で英国の方が多くリスク比で9.8である。8-14ヶ月の1月あたりのピーナッツ摂食回数の中央値はイスラエルが8で英国は0であった。
(アレルギーは難しいなぁ・・to eat or not to eat)