食品安全情報blog過去記事

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特定栄養食品用及び食品サプリメント、一般食品へ栄養目的で添加するビタミンK源としてのビタミンK2 NDAパネルの意見

Vitamin K2 added for nutritional purposes in foods for particular nutritional uses, food supplements and foods intended for the general population and Vitamin K2 as a source of vitamin K added for nutritional purposes to foodstuffs, in the context of Regulation (EC) N° 258/97[1] - Scientific Opinion of the Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies
14 November 2008
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902181478.htm
ビタミンKという集合名詞はいくつかの脂溶性2-メチル-1,4-ナフトキノン誘導体を指すもので、天然にはビタミンK1(フィロキノン)とビタミンK2(メナキノン)がある。
ビタミンK1に比べてK2は食事からあまり摂られない。納豆菌の発酵により産生されたビタミンK2を含む油の販売が申請された。
IARCのビタミンKに関するモノグラフではフィロキノンやメナキノンの変異原性は適切に試験されておらず、大腸菌とビタミンK2を用いた非特異的DNA修復試験では陽性となっている。しかしながらほ乳類の試験系では有意な差はなく、2000年にグループ3に分類した。プロトロンビン時間の延長を有害影響と見なした。LOAELは20 mg/kg体重とみなした。申請条件での摂取量推定とLOAELから計算した安全性マージンは約3700である。これは保守的推定でさらに安全性マージンは大きいと考えられる。申請された使用条件では安全上の懸念はない。