食品安全情報blog過去記事

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ピアスはニッケルへの感作につながる

04.12.2008
http://www.bfr.bund.de/cm/216/piercing_kann_zur_sensibilisierung_gegenueber_nickel_fuehren.pdf
ニッケルにはアレルギー誘発性がある。ニッケルは衣類の飾りやアクセサリーなどの消費者製品に広く含まれる。さらにはさみや調理器具や食器やファスナーやおもちゃ等にも使われている。
ニッケルアレルギーがあるとニッケルを含む製品と接触した際に皮膚炎などの過敏反応が現れる。ピアスのようにニッケルと皮膚や皮下組織が直接接触すると、汗や体液で簡単に溶出する。
昨年の総ニッケルアレルギー患者数はあまり変化はないが、18才以下の女性で明らかな増加が観察される。調査の結果18才以下の女性のボディピアスが多かった。BfRはピアスをつける際にはそのリスクについて十分承知しているべきで、18才未満の場合は保護者の同意を得てからにすることを薦める。またアレルギー患者削減のためには消費者製品からのニッケル溶出量はさらに下げるべきである。