食品安全情報blog過去記事

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専門家はメラミンの耐容量を設定

Experts set tolerable level for melamine intake
5 December 2008
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2008/pr48/en/index.html
国際専門家は最近汚染ミルクから見つかった化学物質であるメラミンの耐容1日摂取量TDIを設定した。これはWHOが今週オタワで開催した会合の結果である。
国際専門家は「安全」レベルではなく「耐容」レベルを設定した。メラミンは食品中に存在すべきものではないが時に避けられないものである。TDIは避けられない汚染物質を、毎日食べても健康リスクのない1日の摂取量である。この値は国の担当機関が食品の安全規制値を設定したりするためのものである。
メラミンのTDIは0.2 mg/kg 体重とした。これにより体重50kgの人の場合1日に
10 mgのメラミンは大丈夫ということになる。
このTDIはメラミンにのみあてはめられる。シアヌル酸単独のTDIは1.5 mg/kg体重のままである。メラミンとシアヌル酸の共存は有害性が高くなる可能性があるがガイドライン値を設定するのに利用できるデータがない。
多くの国で設定している乳児用ミルク(1 ppm)とその他の食品(2.5 ppm)のメラミン規制値は十分な安全性マージンを提供している。

(今まで一番低かったカナダよりさらに下がった。会議の内容の詳細は不明。)