食品安全情報blog過去記事

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女の子は男の子より味覚が優れている

Girls have superior sense of taste to boys
16.12.2008
http://www.life.ku.dk/English/Nyheder/2008/963_children.aspx
デンマークの子どもたち8900人を対象に調べた結果。
9月に学校に通っている8900人の子どもたちを対象にデンマークサイエンスコミュニケーションとコペンハーゲン大学生命科学部が大規模実験を行った。
理科の授業で子どもたちが詳細なマニュアル付きの味覚検査キットを使うという方法でこのような大規模実験が可能になった。また食習慣や好みについてのアンケートも行った。
この結果から、子どもたちや若者は非常に良い味覚を持っていること、そして思っていた以上に大きな多様性があることを明確にした。
味覚の感受性については一般的に女の子の方が男の子のより鋭いこと、味蕾の数は男女で同じであったのでこの違いは味覚の処理経路にあると考えられる。
男の子は酸味を感じるのに10%、甘味を感じるのに20%女の子より高い濃度が必要である。
さらに3人に1人の子どもたちは砂糖の入っていないソフトドリンクを好む。いろいろな甘味と酸味の飲料をブラインドで飲んで好きな順番を答えてもらうと、30%が全く甘味料の入っていない・又は少ししか入っていない飲料が好きだと答えた。一方最も甘いものが好きだと答えたのは48%であった。
一般的に女の子はあまり強くない風味のものが好きで、男の子はより強力なものが好きだった。男の子はまた女の子より甘いものが好きである。
食べ物の好き嫌いについて聞いたところ、70%が魚が好きと答えた。59%は男女差無く偏食はないと答えている。
また年齢とともに徐々に味覚の感受性は増加し、13-14才で酸味への感受性が著しく増加する。同時に非常に甘いものへの嗜好が衰える。
理由は不明であるがユトランド半島北部の子どもたちがデンマークで最も味覚に優れている。特に酸味については顕著で、他のほとんどの子どもたちが1Lあたり0.5gのクエン酸で酸味がわかるのに対してユトランド半島北部の子どもたちは0.37gしか必要ない。