食品安全情報blog過去記事

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魚のPCB:各州への助言

15.01.2009
http://www.news-service.admin.ch/NSBSubscriber/message/de/24847
2009年1月15日、スイス連邦環境局(BAFU)とスイス連邦保健局(BAG)は魚のダイオキシン様PCBが高い場合の対応についての助言を発表した。これらの助言は州当局が自州の消費者、特に釣りをする人や漁師の保護のための規則を作る際に利用できる。
環境へのダイオキシンやPCBの放出は近年大幅に減っているが、局地的には汚染の高い場所もある。フリブール州Saane川の魚に高濃度のダイオキシン様PCBが検出されてBAFUとBAGは関係者とワーキンググループを作った。このチームは事態の評価と対策を要請された。
全体的な事態の評価は2009年に発表されるだろう。しかしながら地元の魚のを食べることや釣りなどに関して州が決定を行うのを助けるためにBAFUとBAGは助言を発表した。
規制や調査が必要かどうかを評価するには以下の3点に基づく
・脂肪の多い魚にはPCB量が多い
・大きい又は高齢の魚にはPCBが多い
・汚染源の内地域の魚のPCB含量は耐容量より低い
漁業や魚の取引における新しい耐容量
2009年1月1日より、EUにおける新しい規制値、魚のダイオキシンダイオキシン様PCBの合計が8 pg TEQ/g がスイスでも導入された。この値を超えた魚の商業取引は禁止される。釣った魚でも他人に譲渡する場合には無料でもこの規制が適用される。
釣った魚の摂取について
釣った魚を自分で食べる場合にはスイスの食品規制は適用されないが、州が公衆衛生保護のために規制する権利はある。
BAFUとBAGは8 pg TEQ/gを超過する魚を食べることは薦めない。乳幼児や若い女性にはさらに厳しい助言を行う。(ボックス参照)
25 pg TEQ/gを超える魚は採取禁止
もし25 pg TEQ/gを超える魚種がわかった場合にはその地域への捕獲禁止令の発行を薦める。


ボックス:PCB汚染のある魚についての助言
釣った魚を自分で食べるあるいは漁師が魚を食べる場合の助言
4 pg TEQ/gまでの魚:乳幼児や若い女性は週に2回まで、その他の人には制限無し
4 −8 pg TEQ/gの魚:乳幼児や若い女性は週に1回まで、さらにその週は市販の
油の多い魚は1回まで、その他の人々については週に3回まで
8− 25 pg TEQ/gの魚:乳幼児や若い女性は食べない。男性や高齢女性は週に1.5回まで