食品安全情報blog過去記事

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高用量カフェインと幻覚を見やすいことの関連

High caffeine intake linked to hallucination proneness
Andrew Wadge
January 16th 2009
http://www.fsascience.net/2009/01/16/high_caffeine_intake_linked_to_hallucination_proneness
多くの人は紅茶やコーヒーを飲むのが好きだが、コーヒーを飲み過ぎる人は幽霊をみたり奇妙な声が聞こえたりしやすくなるという今週の新聞記事を読んだだろうか。この研究はDurham大学が行ってPersonality and Individual Differencesに発表されたもので、コーヒーがコルチゾール濃度を上げることを指摘している。
この研究はコーヒー以外は飲まない200人の学生を対象にして行われた。「高カフェイン使用者」−インスタントコーヒー1日7杯に相当する量以上を摂取した人たちだが−は、1日インスタントコーヒー1杯以下の「低カフェイン利用者」に比べて、誰もいないのに声が聞こえたりすることが3倍以上多かった。
NHSのBehind the headlinesではこの研究は予備的なもので著者が述べているように影響は弱く、コーヒーやその他のカフェイン含有飲料を飲むことを人々に警告するものではない。一般の人々にとって適度のカフェイン摂取は有害ではない。我々は妊娠女性に対してはコーヒーを飲む量に気をつけるよう助言している。高濃度のカフェインは低体重の赤ちゃんを産む可能性があるので摂りすぎには注意するように。妊娠している場合には1日200 mg以上のカフェインを摂らないほうが良い。それがどの程度の量なのかはeatwellのウェブサイトで。この分野の研究は継続中であり、興味があって参加したければDurham大学のウェブサイト(http://www.dur.ac.uk/s.r.jones/)を見ると良い。(ウェブでアンケートを継続している)
NHSの記事
Coffee 'wakes the dead'
http://www.nhs.uk/news/2009/01January/Pages/Coffeeandghosts.aspx
EurekAlertの記事
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090114#p3