食品安全情報blog過去記事

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どのようにして「子どもの安全」がニューヨーク市の仕事を奪うか(ニューヨークポストから)

How "Child Safety" May Kill NYC Jobs (from the New York Post)
By Jeff Stier, Esq.
January 28, 2009
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1772/healthissue_detail.asp
もし議会が速やかに対応しないなら数万人のアメリカ人が失業し、数百のニューヨークのビジネスが大きな打撃を受けるだろう。
問題は中国産おもちゃの鉛に関する恐れから昨年議会を通過した消費者製品安全改善法である。奇妙にもこの法律は米国のおもちゃメーカーや子供服メーカーや図書館までも脅かしている。この法律の驚くべき、意図しない帰結によりブログを書いているお母さんたちから一部の環境保護主義者に至るまで、みんなが怒っている。
安全性の名の下に、この法律は馬鹿げた非常識な検査を要求している。それらは科学に基づいたものではなく政治的ヒステリーによるもので、事業の足かせになっている。この不況時に、安全な製品を作っている多くの企業がつぶれてしまう。
例えば:この法律では子どもの洋服に含まれる微量の鉛の検査を要求するだけでなく、同じ材料で作っていても型が違っていたら一つ一つ別々に検査することも要求している。
さらにわるいことにCPSCはこの法律が過去に遡って子供服に適用されると解釈した。従って現在すでに販売中の洋服は、例え鉛が含まれていなくても、検査していないという理由で2月10日以降は違法になる。
Wal-Martは2月1日から検査していない製品は店頭から引き上げるとしている。
これにより子ども用品の製造や販売に関わる人々は混乱している。議会がすぐ対応しなければ、数千万ドルの価値がある安全な子供服が破棄されてしまう− ニューヨークだけで。
この法による検査要求は子どもの本にも及び、図書館の全ての本が安全だと証明されるまで図書館には子どもが入れないだろう。