食品安全情報blog過去記事

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現地購入は必ずしも環境に良くはない

Buying local isn't always better for the environment
2-Feb-2009
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-02/uoe-bli020209.php
Food Policyに発表された英国Exeter大学の新しい研究によれば、現地購入は食品を配達してもらうことより環境に良くないかもしれない。平均すると野菜ボックスを配達してもらうほうが地元のファームショップに出かけるより二酸化炭素排出量は少ない。
研究者らは地元の直販所に出かけて購入することと顧客に有機野菜ボックスを販売している企業から配達してもらうことを比較した。低温貯蔵や包装資材や近くの集荷場への輸送などについても考慮した。その結果、直販所への往復が6.7km以上なら、例えその直販所で照明器具や温度管理が行われていない場合でも宅配の方が良い。
著者David Coleyは、「人々はフードマイルについて気にするようになったが、 必ずしもそれが何を意味するのかを理解していない。どちらが環境に良いとか悪いとか言う前に、食品が食卓に届く背景についてもっと考える必要がある。 フードマイルより二酸化炭素排出量を検討した方が意味があるだろう。」と言っている。