食品安全情報blog過去記事

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コーヒーが「脳梗塞リスクを減らす」

Behind the headlines
Coffee 'cuts stroke risk'
Thursday February 19 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/02February/Pages/Coffee'cutsstrokerisk'.aspx
「毎日2カップのコーヒーを飲むと脳梗塞リスクが20%減る」とThe Daily Telegraphが報道した。8万人以上の女性を20年以上フォローした研究でコーヒーをよく飲む人たちの脳の血栓形成が少ないことが示された、としている。
新聞によれば、研究者らはコーヒーは脳梗塞リスクを上げる可能性があると考えていたのでこの結果には驚いた。さらにコーヒーによる保護作用は比較的健康な女性にのみ見られ、高血圧や心疾患などの持病がある人にはあてはまらないだろうとも注記している。
この研究は大規模でしっかりしたものであるが、結果についてはさらなる確認が必要である。さらに著者も指摘しているようにリスク削減作用はわずかで、 全ての人にはあてはまらないだろう。高血圧の女性のコーヒー摂取は脳梗塞リスクをあげる可能性があるということを示唆する研究がある。脳梗塞リスクを下げたい女性は、コーヒーをたくさん飲むのではなく、既知のリスク要因(禁煙・健康的な食生活・運動)を対象にした方が良い。