食品安全情報blog過去記事

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新しい技術について人々はどう考えているか

What people think about emerging food technology
Thursday 26 March 2009
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/mar/tech
FSAの発表した既存研究レビューによれば、人々は新しい食品技術が開発されることに慎重であり続けている。
この報告書は1999年以降の研究についてナノテクノロジーやクローニングといった新しい食品技術についての世論をまとめたものである。
この報告によれば人々が最も懸念しているのは相変わらずGMとクローン動物であるが、同時に多くの人々にとって食品技術が熱い議論を呼ぶことは無くなりつつあり、しばしば強い主張にならない。
FSAの新規食品・添加物・サプリメント部門の長であるClair Bayntonは言う:
「我々の最優先課題は販売されている食品の安全確保である。しかし人々が新しい技術をどう感じているかについても承知しておく必要がある。新規食品技術についてはあまり知られていない傾向があるためそれらに対する姿勢はしばしば事実よりは感情による。当然ながら人々はリスクとベネフィットがよくわからないと慎重になる」
対象にした技術は、ナノテクノロジー、機能食品、合成生物学、GM作物、クローニング、照射、新規食品加工である。
報告書は以下から
http://www.food.gov.uk/science/socsci/surveys/emerge
新しい食品技術の認知度は低く、機能食品の概念や合成生物学については全く知られていない。最も認知度が高いのはGMとクローンであるが、実際に食べているかどうかについては認識していない。
知識があると支持の割合が増える。
意見と実際の購入行動とはあまり関係がない。アンケートでは値段が安いことはあまり重視しないと答えるが実際にはそうではない。購入の際に重要なのは生産方法ではなく値段や味や便利さや楽しさである。