食品安全情報blog過去記事

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ポリ臭化ジフェニルエーテル類:オランダ陰膳での存在とヨーロッパのハウスダストからの暴露との比較

Polybrominated diphenyl ethers: occurrence in Dutch duplicate diets and comparison with exposure from European house dust
2009-04-02
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/320100003.html
PBDEなどの難燃材は消費者製品に使用されて環境からヒトのフードチェーンに入る。現在PBDE-99の食品からの暴露量は最大許容摂取量程度である。これはこれ以上食品中濃度が増加すると公衆衛生上の有害影響が起こりうることを示唆する。
オランダで1978、1984、1994、2004年に個人が24時間以内に食べた食品(24時間陰膳)を集めPBDEを調べた。検出されたのはPBDE-47、PBDE-99、PBDE-209の3種で、PBDE-47の値は一定であったがPBDE-99は一貫して増加していた。
RIVMはハウスダストからの追加の暴露と生体での蓄積を考慮し食事からの最大許容摂取量を推定している。食品からのPBDE-99暴露量は最大許容摂取量程度である。他のPBDEについても最大許容濃度の設定が必要であり暴露評価研究が必要である。
本文英語