食品安全情報blog過去記事

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乾燥キノコのニコチン:原因究明が必要

21.04.2009
http://www.bfr.bund.de/cm/208/nikotin_in_getrockneten_steinpilzen_ursache_der_belastung_muss_geklaert_werden.pdf
最近食用乾燥キノコからニコチンが検出された。ニコチンは高用量では強力な神経毒でタバコに天然に含まれる。さらにジャガイモやトマトやナスやカリフラワーなどの食用野菜にはごく微量含まれる。これまで食用キノコに天然成分としてのニコチンが検出されたことはない。従って何故乾燥キノコにニコチンが検出されたのかは不明である。
現時点では農薬としてのニコチン使用の残留であるかどうかは不明である。このキノコは中国産とされる。乾燥キノコは強い風味があるため微量をスープやソースに使う。さらにキノコソースやキノコリゾットなどとしても食べられる。
BfRは検出されたニコチン含量のキノコを食べることによるリスクを評価した。その結果、通常の量を食べる分には有害影響はない。
CVUAが乾燥キノコ26検体を調べたところ0.22-5.87 mg/kgのニコチンが検出された。20検体が1mg/kg以上で13検体が2mg/kg以上だった。