食品安全情報blog過去記事

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作物検査の結果は入り混じったもの

Crop tests produce mixed results
28 July 2009
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/media-releases/2009/2009-06-24-crop-tests-produce-mixed-results.htm
ニュージーランド産セロリとホウレンソウの残留物質調査の結果は48検体中6検体が許容値を超えるというものであった。検出された濃度はヒト健康にリスクとはならない。
NZFSAは生鮮無洗浄農作物の残留物質を毎年調査する食品中残留農薬サーベイランス計画(FRSP)の最初の結果を発表した。調査対象は基準違反が見られがちな作物である。
この調査の最初の部分として、各作物あたり24検体について200以上の農薬を調査した。結果は全体的には喜ばしいものだった。この回の結果ではセロリ1検体からMRL 0.1mg/kgのアセフェートが0.4 mg/kg検出されただけだった。ホウレンソウについてはMRL 0.5mg/kgのメタミドホスが0.89及び2.6 mg/kg検出された2検体とMRL が0.1 mg/kgのシハロトリンが0.12、0.13 及び 0.2 mg/kg検出された3検体の合計5検体が基準値超過だった。
食事からの摂取量評価ではこれらの基準値違反は食品安全上の問題とはならないが、MRL違反があったということはNZFSAの期待を裏切る生産者がいるということである。
農薬を安全で有効に使う最良の方法は使用法に従うことである。ホウレンソウとセロリはニュージーランドではあまり広く栽培されていないマイナー作物であり、それは生産者にとっては他の作物に比べて選択できる農薬が少ないということである。我々は何が問題でどうすれば改善できるかを生産者と一緒に調査している。
FRSPのさらなる結果は入手でき次第公表する。
過去の結果は以下から
http://www.nzfsa.govt.nz/science/research-projects/food-residues-surveillance-programme/