食品安全情報blog過去記事

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自閉症の子どもたちの胃腸症状頻度:集団ベースの研究

Incidence of Gastrointestinal Symptoms in Children With Autism: A Population-Based Study Samar H. Ibrahim et al.
PEDIATRICS Vol. 124 No. 2 August 2009, pp. 680-686 (doi:10.1542/peds.2008-2933)
自閉症の子ども124人と1人あたり2人のその対象者を平均フォローアップ期間18年以上で、全体の胃腸症状の頻度に差はなかった。自閉症群で多かったのは便秘と食事上の問題/偏食だったが、これは消化器が病気の原因と言うより神経行動上の問題であることを示唆する。
自閉症の治療法と称して自閉症消化器系病因説を根拠に各種除去食が提唱されているが、根拠はないという論文。根拠のない食事療法は栄養不足の危険性と苦労が多いだけで何のメリットもない。)