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植物スタノールと植物ステロールと血中LDLコレステロール

Plant Stanols and Plant Sterols and Blood LDL-Cholesterol - Scientific Opinion of the Panel on Dietetic Products Nutrition and Allergies on a request from the European Commission and a similar request from France in relation to the authorization procedure for health claims on plant stanols and plant sterols and lowering/reducing blood LDL-cholesterol pursuant to Article 14 of Regulation (EC) No 1924/2006 [1]
31 July 2009
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902768432.htm
植物スタノールと植物ステロールの量は遊離(非エステル化)の重量当量として表現した。
植物スタノール/ステロールの血中LDLコレステロール濃度への影響を調べた無作為対照化試験は80以上あり、それらのメタ解析多数において植物スタノール/ステロールが、1日約2g以降は減弱する用量依存的に血中LDLコレステロール濃度を下げることが示されている。LDLコレステロール低下作用は植物ステロールでもスタノールでも同様である。
1日あたり1.5 - 2.4 gの摂取で平均7-10.5%の削減が期待できる。このような削減は冠動脈心疾患のリスク削減のために生物学的意味があると思える。
また血中LDL低下作用は2-3週間で現れ摂取し続ける限り持続する。最長85週間まで観察されている。
マーガリンタイプのスプレッド、マヨネーズ、サラダドレッシング、乳製品への植物スタノール/ステロールの添加は血中LDLコレステロール濃度を下げることが示されているが、他の食品への添加についてはそれほど明確な根拠はない。