食品安全情報blog過去記事

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Heraldの殺鼠剤記事で疑わしい装置のことが問題にされていない

Science Media Center
Dubious device goes unquestioned in Herald rat poison article
September 28th, 2009
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2009/09/28/dubious-device-goes-unquestioned-in-herald-rat-poison-article/
昨日のニュージーランドヘラルド日曜版の記事で、Waiheke島の団体が海が殺鼠剤で汚されていると主張していた。
記事を抜粋すると
「Ocean Aware(環境保護団体名)のSarah Silverstarは海鳥や牡蠣やイヌの嘔吐物をオークランドのクリニックでEAVマシーンを使って測定したらbrodifacoum(殺鼠剤)や1080が検出された」
この記事ではEAVマシーンがなんなのか示しておらず、主張されている「発見」 が事実として扱われている。サイエンスメディアセンターは少しだけ背景を調べた。
EAVは“Electroacupuncture according to Voll”(Vollによる電気鍼)のことで、1950年に鍼を研究していたドイツの医師Reinhard Vollが発明した患者の皮膚の電気抵抗を測定する装置である。この装置はナチュロパスやその他の代替医療ラクティショナーが様々な疾患やアレルギーやバランスの悪さを診断するのに使っている。
このような装置を使っている人々は、これが「生体エネルギー」や「エネルギーのバランス不良」を測定していると主張している。しばしばホメオパシーレメディと一緒に使われる。
このような装置がどうして死んだ海鳥やその他の記事にあるものの分析に使えるのか理解に苦しむ。さらに大新聞社のジャーナリストがこのような装置で測定した結果を信頼できると判断した理由がわからない。
以下リンクなど

(日本でも使われてるらしい
EAV
ttp://www.eightstar.co.jp/EOD2_1.cfm
ttp://www.transmedica.co.jp/eav-at.htm
ttp://www.hcn.zaq.ne.jp/cadhc504/newpage2.html
異世界