食品安全情報blog過去記事

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プラスチックが「男の子を女の子らしくする」

Behind the headlines
Plastic 'makes boys feminine'
Tuesday November 17 2009
http://www.nhs.uk/news/2009/11November/Pages/plastic-harms-baby-claim.aspx
「プラスチックに使われている化学物質が男の子の脳を女の子らしくする」とDaily Mailが報道した。Daily Telegraphと一緒に、新聞は胎内で高濃度のフタル酸に暴露された男の子は男の子向けのおもちゃで遊んだり乱暴な遊びに加わったりする傾向が少ないと主張している。フタル酸はPVCシャワーカーテンやビニル床などに含まれる化合物群である。BBCニュースによれば最新の研究によりフタル酸がホルモンをかく乱することについての懸念がまた加わった。
この研究は妊娠中の女性の尿中フタル酸濃度と、こどもが4-7才の間の典型的な男の子遊びや女の子遊びをする習慣について比較したものである。しかしながら対象にした子どもの数は少なく、質問に答えたのは対象家族の半分以下である。フタル酸濃度の測定は妊娠中の一回のみである。このような限界から、この研究からは確実なことは何も言えず、保護者らはフタル酸が子どもたちの脳や習慣に影響するのではないかと心配する必要はない。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20091117#p15の件)