食品安全情報blog過去記事

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3-モノクロロプロパン-1,2ジオール (3-MCPD) エステル

3-Monochloropropane-1,2 Diol Esters (3-MCPD)
http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211903062433.htm
3-MCPDは食品の加工により生じる汚染物質で、当初加水分解植物蛋白質や醤油などの各種食品に検出された。脂肪と塩分を含む食品を高温に曝すと生じる。ラットの不妊誘発や免疫機能抑制や発がんの可能性から2001年にEUのSCFがTDIを2 μg/kg体重に設定し、加水分解植物蛋白質と醤油の規制値を20 μg/kgとした。
2007年12月に、精製食用油を含む多くの食品中に3-MCPD脂肪酸エステルの存在が報告された。3-MCPDエステルから3-MCPDが放出される可能性があることから対応が必要である。3-MCPDの毒性試験データは多いが3-MCPDエステルについてはよくわかっていない。ヒトリスクを評価するにはデータが必要である。
ECの要請によりEFSAは2008年3月に3-MCPDエステルに関するさらなる毒性研究の必要性についての声明を採択した。
EFSAは3-MCPDエステルと関連エステルについての知識データベースを作成し、関係者からのデータ提供を呼びかけている。
グリシドールエステルは10分野中の10番目)