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昆虫忌避剤と出生時欠損 英国とオーストラリアの専門家の反応

Science Media Center
Insect repellent linked to birth defects UK and Aus experts respond
December 2nd, 2009.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2009/12/02/insect-repellent-linked-to-birth-defects-%e2%80%93-uk-and-aus-experts-respond/
MBJの Occupational and Environmental Medicineに発表された新しい研究で、妊娠初期の3ヶ月以内に昆虫忌避剤を使用することが、尿道下裂と呼ばれる男の子の出生時欠損と関連する可能性を示唆している。尿道下裂は尿道が短くてペニスの先端まで到達していない一連の状態で、500人に1-2人の男の子がそうであると考えられている。頻度の割に環境リスク要因はあまり知られておらず、低体重や死産歴、高齢出産、妊娠しにくいこと、喫煙などと多様な関連がある。
研究者らは尿道下裂の赤ちゃん471人の母親たちと対照群490人にライフスタイルや農薬の使用などの環境要因について質問した。著者は妊娠初期の昆虫忌避剤の使用が尿道下裂のリスクが81%高いことと関連することを見いだした。著者はこの研究は昆虫忌避剤の種類やタイプや頻度を特定しておらず、結論を下すにはさらなる研究が必要だと注意している。
SMCの英国とオーストラリアの同僚にこの論文についての意見を求めた。
以下5人の専門家のコメント。
方法論上の限界や、不安解消のためには妊娠初期には化粧品などに気を配る方が良いという意見など。