食品安全情報blog過去記事

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ホルモンと母乳

Behind the headlines
Hormones and breastfeeding
Friday January 8 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/01January/Pages/Hormones-and-breastfeeding.aspx
The Daily Telegraphが科学者が「子どもの健康に母乳の方がミルクより良いということはない」と主張していると報道した。Sven Carlsen教授が子どもの健康は母親の体内にいるときのホルモンバランスにより決まっており、男性ホルモン濃度が高いと母乳の与えやすさや赤ちゃんの健康に影響があると述べたと報道している。
しかしながらこの研究は妊娠中の男性ホルモン濃度と赤ちゃんの健康を調べたものではなく、ホルモン濃度と生まれた子どもを母乳で育てたかどうかを比べたものである。母乳にメリットがないという主張の根拠は提示されていない。
妊娠中に男性ホルモン濃度が低いと母乳で育てる率が高いという知見はさらなる研究が必要である。しかし授乳できる女性に対する助言は「母乳がベスト」である。