食品安全情報blog過去記事

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くっつかない化学物質についての懸念

Behind the headlines
Concern over non-stick chemical
Thursday January 21 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/01January/Pages/Non-stick-chemical-and-thyroid-disease.aspx
「ソファやカーペットやポットやフライパンなどいろいろなものに使われているありふれた化合物が甲状腺疾患と関連する」とThe Guardianが言った。
この報道は甲状腺疾患と2つの化合物の血中濃度の関連を調べた研究に基づくもので、その研究では米国で1999年から2006年までの約4000人の成人の血液と医学的アンケートを解析した。PFOAの濃度が最も高かった人々は最も低い人々の2倍以上甲状腺疾患を報告した。しかしながらこの調査では血液検査は一回だけで、この化合物に暴露されたから甲状腺疾患になったと結論することはできない。他にも甲状腺疾患があると化合物を吸収しやすいとか貯蔵しやすいというような理由もあるかもしれない。
研究者らはこの結果が関連を決定的に証明するものではないと注意している。他の研究では関連は認められておらず、そのような矛盾があるということはさらなる研究が必要であることを示唆するものである。
元論文はEHP
http://ehp03.niehs.nih.gov/article/fetchArticle.action?articleURI=info:doi/10.1289/ehp.0901584