食品安全情報blog過去記事

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[汚染物質]AFSSAはフランスにおけるビスフェノールAへの消費者暴露を評価

27 April 2010
http://www.afssa.fr/PM9100I5I0.htm
(英語になっている)
2010年1月29日の意見においてAFSSAはフランスでの消費者のビスフェノールA暴露を評価するためのデータ収集を薦めた。またヒト健康への影響を理解するための研究や消費者への情報提供なども誓った。現在の作業状況の概要を伝える。
これまでAFSSAは食品中のBPA濃度について769検体のデータを集めた。BPAは主に食品と接触する物質からの溶出によるもので加熱すると増える。溶出量は包装の種類や正否毎に異なり、ソーダ類については低いものは検出限界以下、高くても17 microg/kgで、缶詰野菜や調理済み食品は検出限界以下から128 microg/kg食品であった。
調理器具などからの溶出についてはほ乳瓶のみを検討対象にした。ほ乳瓶や乳児用製品については低いまたは検出されなかった。
成人での平均暴露量は約1 microg/kg体重/日で、EFSAの設定した50 microg/kg体重/日の1/50-1/100である。
しかしながら現在EFSAが新しいデータについて検討中で5月末には意見を発表する予定である。現時点では食生活を変更する理由はないがAFSSAはEFSAの意見に従う予定である。
消費者には高温長時間加熱を避けるための製品への表示が提供されるべきで、溶出基準も再評価される可能性がある。
業界には代用品の開発が薦められるが、認可前にリスク評価が必要である。
最後にBPAはより広範な内分泌攪乱物質評価の一部である。