食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

スーパーマーケットのラベルは「有害警告」

Behind the headline
Supermarket labels 'toxic warning'
Monday May 24 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/05May/Pages/Supermarket-labels-toxic-warning.aspx
The Daily Telegraphが「スーパーマーケットのラベルののりに使われている「極めて毒性の高い」化学物質が包装を超えて漏れだして食品を汚染している」と報道した。この研究は粘着材に使われている4つの化合物の各種包装材への浸透度と食品代用物による吸収について調べたものである。これらの物質のうち1つが有害性のある可能性があり、厚いマットポリプロピレンと呼ばれるタイプの素材を介して食品に吸収される可能性があることを発見した。データは限られたもので、他の素材の吸収性がどうなのかはわからない。
研究者らは食品のラベルからの平均摂取量が安全量より多いと推定しているが、この物質には公式の許容量は設定されていない。安全な摂取量を評価するにはさらなる検討が必要である。
FSAは「FSAの独自の研究によれば、粘着剤にはいくつかの化合物が使用されているが、それらが食品に移行する可能性は極めて低い」と述べている。
化合物は2,4,7,9-tetramethyldec-5-yne-4,7-diol

  • ショウガと筋肉の痛み

Ginger for muscle pain
Tuesday May 25 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/05May/Pages/Ginger-for-muscle-pain.aspx
Daily Expressが「ショウガが鎮痛作用がある」と報道した。「スポーツやガーデニング後の筋肉の痛みがショウガを食べることで緩和される」と言う。この研究は生または加熱したショウガのカプセルとプラセボのカプセルを11日間摂って、8日目に強い腕の運動を行い、その後3日間の筋肉痛を評価したものである。ショウガ群の24時間後時点でプラセボ群より僅かだけ痛みの程度が少ないと評価された。この研究のデザインは良いが78人と少ないこと、もともと痛みの程度は弱いこと、有意差がついたのは24時間後の1時点だけで他は差がないことなどに注意すべきである。