食品安全情報blog過去記事

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食欲抑制剤が見つかった・・マウスで

Behind the headlines
Appetite suppressant found...in mice
Monday July 5 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/July07/Pages/appetite-suppressant-found-in-mice.aspx
Daily Mailが「英国の科学者が楽しみのために食べることを抑制する化学物質を発見した」と報道した。パブに行った後にケバブを食べたくなったり深夜にカロリーの高いスナックが欲しくなることを取り去ってくれるという。新聞報道からはすぐにはわからないがこれはネズミの実験でヒトがケバブを食べたくなることに当てはまるかどうかはわからない。その化学物質ヘモプレシンは食欲抑制剤リモナバンと同じような作用機序で作用するようである。しかしながらリモナバンは鬱と自殺リスク増加の可能性があり、リスクが利益を上回るとみなされたため英国では最早使用されていない。ヘモプレシンがヒトで食欲職制効果があるかどうか、副作用はないかについては多くの研究が必要である。現時点では健康的でバランスのとれた食生活と定期的運動が体重減少に最良の方法でありつづける。