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食品医薬品安全庁、 放射線照射食品コミュニケーションの場用意 

食品基準課/食品監視科学チーム/危害予防政策課2010.08.03
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=12846&cmd=v
食品医薬品安全庁は宇宙食、患者用食品などに利用されている放射線照射食品に対する十分な情報交換及び意見収集を行うと発表した。
これは消費者、生産者及び食品業界の放射線照射食品に対する理解が不足しているのを改善するためである。韓国の消費者は放射線を照射すると食品が放射能によって汚染されたと思い漠然たる不安感を感じている。
放射線照射殺菌方法は食品に熱がほとんど発生せず、物理的•化学的変化なしに元々の状態を維持しながら殺菌する技術として主に食品の食中毒菌殺菌及び有害害虫を死滅させるために利用される.
歴史的には徹底的な衛生管理が要求される宇宙食の滅菌のために使われており、我が国初の宇宙飛行士である李小宴さんとアメリカ宇宙航空局の宇宙飛行士たちが食べている。
また、無菌室などに隔離されている免疫力が低下した患者食に使われることがあり、アメリカでは食中毒防止のために学校給食肉類に放射線の照射が認められている。
WHO、FAO及び国際原子力機構(IAEA) などが 50年以上かけた研究結果をもとに放射線照射食品の安全性を認めるている。国内では放射線照射食品に使われるガンマ線について線量別に食品に対する安全性資料を検討後に使用を承認していて、現在じゃがいも、たまねぎ、ニンニクなどの芽生え抑制、乾燥香辛料及びソース類などの殺虫/殺菌の目的に 26品目で認められている。
また照射された完製品や照射原料を含む食品には放射線の照射表示をして流通させるように定めている。食品医薬品安全庁は消費者の知る権利と選択権強化のための表示制度を見直し中で、同時に正しい情報提供と多様な意見収集のために国際機関、国内•外専門家、産業体などとシンポジウム及びセミナーを持続的に実施して多様な形式でコミュニケーションを行う計画だと発表した。
また来る 8月 13日午後 3時から 放射線照射食品を主題に「第43回食品医薬品安全公開フォーラム」を開催する予定である。
添付 1. 国内•外放射線照射食品利用現況 2. 国際機関照射食品国際的合意規格 3. 主要国家別照射食品許容現況 4. 放射線照射食品例示(一般食品、宇宙食品) 5. 第43回食品医薬品安全公開フォーラム開催計画(案)