食品安全情報blog過去記事

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脳トレについての困惑させられる主張

Behind the headlines
Puzzling claims over brain games
Thursday September 2 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/09September/Pages/brain-training-speed-dementia-alzheimers.aspx
BBCニュースが「パズルやクロスワード認知症になるのを遅らせるかもしれない」と報道した。ウェブサイトでは精神的刺激は脳の記憶障害を予防するかもしれないが、同時に一旦病気になると進行が早いかもしれないと言っている。この話は1157人の高齢者の精神的刺激が認知症発症にどう影響するかを調べた研究に基づく。結果は精神的活動は認知症が発症する前までは機能低下を遅くするが認知症になるとより早く機能が低下することを示唆した。著者は精神活動はアルツハイマー病による脳の変化に最初は抵抗するがある程度脳の変化が進行すると急速に機能が低下するのではないかと言う。
これは興味深いものではあるが著者の理論は証明されてはおらずさらなる研究が必要である。精神活動は遺伝や環境や教育などの認知症発症に関与するかもしれないリスク要因の一つに過ぎず、この研究は一部の新聞が示唆しているような特定の脳トレゲームやパズルの影響を調べたものではない。