食品安全情報blog過去記事

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砂糖は赤ちゃんの痛み止めではない

Sugar not a painkiller for babies
Thursday September 2 2010
http://www.nhs.uk/news/2010/09September/Pages/sugar-not-a-painkiller-for-babies.aspx
Guardinの見出しが「新生児に痛み止めとして砂糖を与えてはならない」と伝えた。新聞によればちょっとした医療行為の前に砂糖を少量与えることがよく行われているが「効果が無く脳に障害を与える可能性がある」。
現在の医療ガイドラインでは新生児のかかとから採血するようなちょっとした医療行為の前に、赤ちゃんの痛みを軽減するためにショ糖溶液を飲ませることを薦めている。44人の赤ちゃんのデータを解析した小規模試験の結果は、砂糖が痛みを軽減しないという知見で現行の医療行為に疑問を投げかける。これまでの研究は全て赤ちゃんの表情から痛みを感じているかどうかを調べていた。今回の研究は脳の活動を直接調べており、より客観的ではあるが証明にはさらなる研究が必要である。この研究では砂糖が脳に障害を与えるということは示されていないが、より大規模の試験で砂糖に効果がないことが確認されれば痛み止めとはみなされなくなるだろう。
(日本では新生児スクリーニングの時にシロップなんて飲ませてないと思うけど?)