食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

Science Media Centre
Expert reaction to research into bisphenol A to be published in Environmental Health Perspectives
26 August 2010
http://www.sciencemediacentre.org/pages/press_releases/10-08-26_bisphenol_a_hormones.htm
ビスフェノールA暴露と男性のテストステロン濃度の関連についての論文Daily Bisphenol A Excretion and Associations with Sex Hormone Concentrations: Results from the InCHIANTI Adult Population Study, Galloway et al.,に関して
エジンバラ大学Richard Sharpe教授
ビスフェノールAと成人男性のテストステロン濃度の関連が仮に因果関係だったとしてもその変化量は極めて小さく正常の変動の範囲内であり有害影響にはなりそうにない。さらに男女ともにビスフェノールAエストラジオール濃度には関連しないことが示された。
サウザンプトン大学David Coggon教授
有意差がついたのは偶然の可能性があり再現性を確認する必要がある、さらにメカニズムの解明が必要。

  • サケの大群にカナダは驚く

Natureニュース
Canada sees shock salmon glut
Published online 3 September 2010 | Nature | doi:10.1038/news.2010.449
http://www.nature.com/news/2010/100903/full/news.2010.449.html
1913年以来最大の紅ザケの大群がブリティッシュコロンビアに押し寄せた。20年間減少していただけに関係者は驚き、この大群を捕まえ損ねた漁業界に不満をもたらした。500万から1000万匹の魚を捕まえ損ねたと推定されている。
(グラフがおもしろい。自然界の予測って難しいよねぇ・・)

  • カリフォルニアの子ども用ジュエリーのカドミウム規制法案

Calif. lawmakers pass limits on toxic metal cadmium in kids' jewelry, bills goes governor
http://www.washingtonexaminer.com/nation/calif-lawmakers-pass-limits-on-toxic-metal-cadmium-in-kids-jewelry-bills-goes-governor-101563543.html#ixzz0yhyWRV4d
6才以下の子ども用ジュエリーのカドミウム含量を3%以下に規制する法案
CPSCも規制を検討中
ジュエリー業界は含量ではなく溶出量を規制すべきと主張している模様

  • Wellness Letter

October 2010
http://www.wellnessletter.com/html/wl/wlTOC.html?PHPSESSID=2869ee20e390396c2e7beb6e30d77b19
・あなたはほんとうにそのCTスキャンが必要なのですか?
米国の医療用画像診断に由来する放射線暴露量は30年前の平均6倍になり、総暴露量の半分を占める。特に大きいのがCTスキャンで、胸部X線の約500倍、歯科用レントゲン撮影や骨ミネラル密度測定の1000倍である。特に健康な人のスクリーニングに行われている全身スキャンはメリットがあるという根拠がない。
・熱帯に回帰
パーム油やココナッツオイルなどの熱帯由来の油脂はかつて人気があったが飽和脂肪が多いために忌避されるようになり部分水素添加植物油に取って代わられた。最近トランス脂肪のために再び熱帯油が復権している。これは賢いことなのか?
他ウチワサボテン、ビール酵母、セラドリンサプリメント類に特別な効果があるという根拠はないなど